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出産当日~分娩後

カテゴリー │陣痛・分娩






赤ちゃんが出てくるとすぐに私の胸の上にのせてくれました

カンガルーケアです

これも体験したかったことのひとつです



しつこいですが、前回の出産ではそれどころではなかったので

(産まれた後は半分気を失ったような状態でした)






そして、キリスト系の病院だったので、赤ちゃんを胸の上にのせたまま、先生やスタッフの方がお祈りを始めました

ちょっと戸惑いましたが、元気に動く赤ちゃんを見ながらとても幸せな気分になれました






痛みは相変わらず全くないので、先生はそのまま縫合などの処理に移っています




臍の緒は主人が切っていました

特に希望したわけではないのですが、先生が「これは旦那さんの仕事だよ!」とはさみを持たせておっかなびっくりカットしていました

一生に何度も経験できることではないので、彼にとってもよかったと思います





後処理も麻酔が効いているので全く痛みはありません

前回の出産後の縫合の痛みもとても辛かったので、この痛みのなさもとても嬉しいことでした



ちなみに会陰切開は行っていないのですが少しだけ裂けてしまったとのことでした

(自分では全くわからなかったので、看護師さんに聞いて知りました)








十分赤ちゃんとの時間を楽しんだあと、赤ちゃんは体重測定や沐浴のために移動し、私は子宮の状態などの確認のためしばらく分娩室で横になっていましたが、30分ほどで先ほどの陣痛室に戻りました




出産当日~分娩

カテゴリー │陣痛・分娩









分娩室へはベッドに乗ったまま移動します



考えてみたら、下半身は麻酔が効いているのですから自分では簡単に移動できないですよね



また少し話が逸れますが、前回の出産のときにはこの分娩台にとても苦しめられました…

痛みがピークの時に分娩台に移動してください、と言われ、いやいやそんなことできるわけないじゃん!と思ってしまった私

(分娩台って結構高さがあるんですよね)



しかも結構硬いし、足は大きく高く広げられるし




前回かなり出血していた私は、出産後分娩台から下りる時も貧血を起こして倒れてしまう始末






まあそれはともかく、分娩台にいいイメージがなかったので、陣痛室のベッドのまま分娩室へ運ばれるのはとても助かりました










天井に大きなライトのついた分娩室へガラガラと移動すると、看護師さんたちがてきぱきとベッドを変形させていきます

あっという間に、ベッドの下部分が開いて足をのせることのできる形になり、手元にはしっかり踏ん張れるよう手すりがつけられました


全く痛みのない私はその様子も「おー」と楽しみながら見る余裕がありました




看護師さんによると、もうこのとき赤ちゃんはすぐそこまで下りてきていて、いきめばすぐに産まれるとのこと



すぐに先生がやってきて、いきみ開始になりました






この「いきみ」が、初めて和痛分娩で苦労した部分です



全身の力を込めて赤ちゃんを出していくのですが、麻酔が効いているのでどの程度力を入れているのか自分でもよくわかりません

ただ、私が戸惑っているのを見て、先生と看護師さんが的確に指導をしてくれたのですぐにコツがつかめました



周囲がモニターを見ながら陣痛の波が来ているのをみて、私に力を入れるように言います

波が去るとリラックス、やってくるとこれくらいいきんでーとしっかり言ってくれるので、もうすぐに赤ちゃんの頭が見えてきました






「赤ちゃん出てきたよ! もう少し頑張って!」



先生に言われると、全く痛みのない私はもうすぐ赤ちゃんに会える期待でとても嬉しくなりました。

前回の出産は、もうこのあたりの記憶はありませんでした。

ただ必死で力を入れているだけで…




今はもう冷静に、あと何回くらいいきめば赤ちゃん出るからね、という言葉に従っていきんでいきます

股の間に少し違和感を感じるだけで、相変わらず何の痛みもありませんでした

冷静に、主人にもうすぐ出てくるからビデオしっかりよろしくね、と言葉を掛けたり




そしてやがて肩まで赤ちゃんで出てきて

「もう大丈夫!力を抜いていいよ」

と先生が言うと、すぐに赤ちゃんの泣き声が聞こえました







この時15時23分


私は本格的な陣痛を1時間も経験せずに、希望通り冷静に赤ちゃんが誕生する瞬間を感じることができたのです





出産当日~分娩室へ

カテゴリー │陣痛・分娩










不思議な感覚でしたが、痛みは全くなくなったのにお腹に張りがきているのはわかります

ベッドの脇に置いてある陣痛の計測器を見ると、定期的に大きな波がきているのはさっきと変りません

なのに全く痛みを感じなくなったのです




「痛くない!すごい!」

さっきまで大声を出して唸っていた私の様子が打って変わったのを見て、主人も驚いていました


麻酔を入れたからと言って陣痛の間隔が広がっていくわけでもなく、順調に出産に向かっていました

この時点で13時半頃

陣痛室に移動して促進剤を入れたのが9時過ぎ、本格的な陣痛が始まったのが12時半頃、そしてその1時間後には麻酔を入れることができていました



気分も悪くなく、下半身が少し重いなあと思えるくらいで、足が動かないわけでもありません

でも陣痛が全くないこの感じがとても不思議でした






あまりに余裕があったので、メールで今の状況を家族に知らせたり電話をしたりすることも普通にできました



そうこうしている内に、30分程経つと、麻酔が切れかかってきたのか少し痛みが戻ってきました

「あれ、また痛いかも…」

大した痛みではないのですが、一応看護師さんにそのことを伝えると、麻酔は1時間ほどで効果が薄くなってくるとのこと

ええー聞いてないよ、と再び陣痛を感じるのかと落胆している私に、看護師さんは続けて

「でも1時間経ったら麻酔を追加できますから、あと30分ほど待って下さいね」

と言いました

その言葉を聞いてほっとしました





段々と麻酔が薄れて痛みは感じだしていましたが、さっきまでの本格的な陣痛の10分の1程度

我慢できる痛みです

そして1回目の麻酔を入れてから1時間後、看護師さんがちゃんと先ほどと同量の麻酔を入れてくれました

全く同じように、また背中に冷たい感触があり、痛みがさーっと引いていきます



「そろそろ、子宮口も開いたかもね。チェックしますね」

と、看護師さんがいい子宮口の開きを調べています

前回の出産の時は、この子宮口の開き具合をみることも拷問のようだったのですが、麻酔が効いている今は何も感じません

そのこともとてもありがたかったです




「あら、もうかなり柔らかいし全開していますね。先生呼んで分娩室に行きましょう」

看護師さんがそう言うと、ベッドごと私を分娩室に運び出しました




いよいよ出産です

陣痛は麻酔で感じていないけど、やっぱり分娩は痛いのかな…また不安を感じながら、私は分娩室に運ばれて行きました







出産当日~麻酔

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麻酔を打ってくれる先生がやってくるまでがとても長く感じましたが、実際には15分くらいだったと思います


ですが、急に始まった私の陣痛はしっかり3分間隔になっていて、とても耐えられません


必死に、「呼吸!呼吸!」と自分に言い聞かせ、息を吸っては長く吐くことを繰り返していました






と、そのときベテランの助産師さんが横についてくれ、私のお尻を強く押し、腰のマッサージを始めました


出産経験のある方ならご存知だと思いますが、陣痛の山のピークの時に肛門あたりを強く押すととても楽になります


主人がやってくれるマッサージとは全然違い、彼女が介助を始めると痛みをぐっとこらえることができ、さすがプロ!と感動しました


陣痛がピークの時はお尻を押さえ、引いていくと腰をさすってくれます





助産師さんは、私の力の入り具合を見て

「あなたこのまま麻酔を打たなくてもすぐ出産できそうよ? 本当に和痛分娩をするの?」

と声を掛けてきました



















痛みで朦朧としながら、私は一瞬迷いましたが、すぐに

「はい…、どうしても麻酔で…お願いします」

と答えました






確かに陣痛の具合から出産はかなり近いことが自分でもわかります

以前の病院はマッサージなど全くなかったので、助産師さんがついてくれるだけでこんなに楽になることがとても驚きでしたが、それでもやはり痛いものは痛いのです



「麻酔は10回入れても1回入れても同じ料金よ。あなたは多分1~2回入れたらすぐ出産になると思うけど…」


助産師さんはきっと私に余計な出費をさせないように、と親切心でそう言ってくれていたのですが、私は頑固に麻酔をお願いしました





助産師さんは私が意地でも麻酔をしたい!と訴えるのを聞いて少し呆れたような表情をしていましたが、それでも先生がくるまでずっとマッサージを続けていてくれました









そして、やっと先生が陣痛室にやってきました



「○○さん、かなりキツそうですね。すぐ麻酔の準備をします」


もう、先生のその言葉が神様のもののように聞こえます





私は陣痛室のベッドから特に移動することなく、そのまま横向きに寝るように指示されました

和痛分娩で主に使われる麻酔の方法は「硬膜外麻酔」といい、背中から細いチューブを入れて麻酔を注入します




これが、私が心配していたことのひとつで、麻酔を入れるためのチューブの挿入が痛いのでは…ということでした



前述していたように、採血の針を刺すことさえ苦手な私です



背中にチューブを入れるなんて想像するだけで貧血を起こしそうでした



でもそんなことは言ってられません

陣痛の合間を見計らって必死にベッドの上で横向きになりました




その後、今度は背中を丸めるように、と指示があります


ですがこれがとても大変でした


まず臨月のお腹を抱えて丸くなる、ということはとても難しいのです

更に、尋常でない痛みが背中や腰、お腹を襲ってきている時にそんな姿勢を維持するなんて、本当に苦労しました





が、ここでできなかったり動いたりすると針がうまく刺さらない、と先生から恐ろしい言葉があり、何とか言われた通りの姿勢をとりました





そして、まずは麻酔針を入れる痛みを感じないために皮膚麻酔をします

ここで軽くチクッと痛みがありましたが、今きている陣痛に比べれば何でもありません



その麻酔後、いよいよカテーテルを背骨の間に入れていきます



「決して動かないように」

という注意をされ、先生が背中に管を入れ始めました


ですが、麻酔の効果で痛みは全くありません

何か背中に触れているな、ということはわかりますが、心配していたような激痛などは何もありませんでした









皮膚麻酔からカテーテル挿入まで5分もかからずすぐに終了したのですが、いざ硬膜外麻酔を注入する、となったとき看護師さんから

「いきなり麻酔を打って具合が悪くなるといけないので、まずは少量入れてみて様子をみますね」

とのこと






カテーテルを入れるとすぐに痛みが取れる、と思っていた私はかなりガッカリしました



ですが、決められた手順は踏まなければいけません




背中のカテーテルが私の肩から胸のあたりまで回され、そこから管に少量の麻酔が入れられました

このときまで陣痛の感じる痛みはほとんど変わりません




陣痛はどんどんきつくなり、私はもう声に出して早く!と看護師さんに訴えていました





血圧が変わらないことを確認し、気分も悪くないと伝えると(実際は陣痛で気分が悪いとかそれどころではないです)、いよいよ麻酔を規定量注入することになりました


看護師さんが注射器のようなものに入った麻酔を、私の胸のあたりまで伸びたチューブから入れていきます




すると、とても不思議な感覚なのですが、背中を上から下にすーっと氷で撫でたような感触がありました



とても冷たい感触に驚いていると、看護師さんに

「今冷たい感じはしていますか?」

と聞かれました





麻酔が入ると、このように感じるのが普通だそうです




と、同時に激しく腰をハンマーで叩かれていたような痛みがみるみるなくなっていきます

「あ、痛くない…」




麻酔を入れてから10秒、あっという間にあんなに激しかった痛みは嘘のように消えたのです







出産当日~陣痛

カテゴリー │陣痛・分娩










陣痛室に移動してから約3時間






促進剤の量は徐々に増えていきますが、陣痛はさっぱりやってきません

お腹の張りは少し出てきましたが、それも定期的ではなく…




看護師さんも10分おきくらいに覗きにくるのですが、さっぱり痛がらない私を見て苦笑い

「もう少し薬の量増やしますね」

と、促進剤の量をどんどん追加していきました







いよいよ分娩が近付いていることに緊張していた私も何だか気が抜けてしまい、お腹の張りの具合を見るモニターを見るのも飽きてきました

主人に至ってはベッドの隣で居眠りする始末(笑)





12時に看護師さんが持ってきたお昼ご飯も完食!








ホントに今日出産するのかな、と思い始めた頃、NST(お腹の張りをチェックする機械)の針が今までより大きく動き始めました

15分前とは明らかに針の振れ幅が違います


と同時に、お腹に覚えのある痛みがやってきました



とはいってもまだ本格的な陣痛ではなく、いつもの生理痛程度

「あー、そういえばこんな痛みだったな」

と思いながら看護師さんに声をかけました






NSTと私の顔を交互に見て

「うん、いい張りはきているけどまだまだね。もう少し頑張って」

との事




まだ麻酔は入れないようです






呼吸法などを使わなくても耐えられる程度なので、私もまだ余裕があり主人とカメラのチェックなどをしていました







そして痛みが少しずつ出てきてから1時間ほど経った頃、お腹につけている心音モニター(赤ちゃんの心音を聞くためのマイクのようなもの)から、急に「バコッ!!」と大きな音がしました


そんな音は初めて聞いたので、びっくりした私が機械を見ると、今までにないくらいNSTの針が大きく上がっています

と、同時に下腹部にものすごい痛みが走りました



「いたーーーーいっ」





破水してから約1日、陣痛室に入ってから4時間経過した頃、ついに本格的な陣痛がやってきました

しかも段階的に痛くなるのではなく、浅瀬から深みにはまったように急に痛みが強くなったのです



経産婦はお産の進みが早いというけど、まさかこんな急激に陣痛がやってくるなんて…

やっぱり促進剤を使うと通常より早く進むのかな、なんて思いながら夢中で看護師さんを呼びました





「陣痛…きました…」


声を出すのもやっとです



打って変わった私の様子を見て、看護師さんもついに

「あら、急に進んだのね。すぐ先生呼んで麻酔の準備します」

との事










やっと麻酔を打つことになり、急にやってきた陣痛に冷や汗をかいていた私は、もう少し、もう少しの我慢、と自分に言い聞かせながらじっと耐えていました